医療用器具の滅菌機器では、医療用器具を滅菌機にセットした後、機器内を増圧した上で、高温の蒸気により滅菌を行います。
こうした機器に使用されるゴムパッキンにおいては、高温の蒸気に対する耐スチーム性が求められます。
耐スチーム性が低いと、時間の経過とともにゴムの劣化が進行し、機器内の増圧とともにパッキンが破裂、高温の蒸気が噴出するという事故につながってしまいます。

こうした滅菌機器のゴム部品に求められる性質として、耐スチーム性、および耐圧力性が高いことが挙げられます。
こうした用途においては、求められる耐圧力性やパッキンの構造・形状によって下記の材料を使い分け、最適なゴム素材を選定します。 　

■ ＦＫＭ（フッ素ゴム）の一部グレード
■ ＶＭＱ（シリコーンゴム）の耐スチーム性・耐圧力性を両方持つポリマー